2025.06.14
深める国士舘大学の加藤幸治教授が話す中標津ならではの特徴を「珍しいパターン」だと話します。
「ベッドタウン的な機能を中心地に同時に持っている地域としてはなかなか珍しい。夜間人口も昼間人口もそれなりにいて、その両方の側面を持っている。観光客がワッと押し寄せるわけじゃない。それでもホテルが建つということは、やはりビジネス需要の一定の底堅さにホテル業界の方が注目しているのだと思います」
「中標津町ならでは」のホテル建設ラッシュ。
今回、取材した「アルムシステム」のホテルなどは、2年間すでに契約済みですが、以降の出張需要なども見込んだ背景にはこんな地方の『宿』事情もあるようです…
後継者不足で地方の町村で宿泊施設が減少。
大手ビジネスホテルチェーンなどは、人口が少なく、全国的にも有名な観光地などがない町村には進出しないことが多く、宿泊施設が不足しがちです。
VTRでもお話を聞いた、国士舘大学の加藤教授はこうした中標津町の特徴を『中標津モデル』と提唱して以前から、注目しているんです。
中標津モデルとは、中心部の機能とベッドタウンの機能をあわせもちます。
利便性が高いため、中標津から周りの農村に働きに出る人も。
また、周辺の通勤通学と周辺からの通勤、買い物客による交流人口が多いです。
コンパクトな市街地に人が『集住』するこのような特徴が「中標津モデル」ということで、これから人口減少が全国で進む中、1つの地方都市のあり方と言えると加藤教授は話します。
中標津町のホテル建設は、常駐職員の引き上げによる出張の増加など、時代の変化が背景にありました。
これからのマチは、こうした変化をビジネスチャンスとして機敏にとらえていくことが一層求められそうです。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年5月14日)の情報に基づきます。
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