2025.06.05

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「本当に最高」時給275円から「自立」の道へ 好きを活かして働く障害者支援の現場

障害のある人たちが、どうすれば経済的に自立し、暮らしていくことが出来るのか。新たな支援の取り組みが、進んでいます。

その支援の現場では、何より車が好きという人たちが、汗を流していました。

連載「じぶんごとニュース

車が好き!障害者16人が安心して働ける職場

自動車整備工場にとって、タイヤ交換の繁忙期となる4月。
札幌東区の『D.Factory』には、車が絶えず運ばれてきます。

タイヤを車体に取り付けたり、工具でナットを締めたり、ごく普通の作業風景ですが、作業にあたる人たちには、それぞれ精神や身体、知的障害があります。

霜鳥翔太さんはここに通い、自動車整備の作業を進める障害者の一人です。

インタビューをしていると霜鳥さんが、直前に取り付けたタイヤを、別の人が確認しています。
オイルの交換作業でも、仕上がりをチェックする人が…。

ここでは障害者のほかに、2人の整備士が常駐していて、作業状態を一つ一つ確かめるダブルチェックを欠かしません。

整備士の山中徹さんに通ってくる利用者の働きぶりを聞くと…。

「もうばっちり。普通に僕らと同じ感覚で、やってくれている。頑張っています」

『D.Factory』は4年前、就労継続支援B型事業所として開設されました。
現在10代後半から60代の障害者16人が、安心できる職場として通っています。

運営しているNPO法人『ニルスの会』小林誠理事長がこの事業所を作ったワケを教えてくれました。

「私も以前から障害を持っている方々に関わっている中で、車が好きな人ってすごく多かった。それであれば直接、車に触れるような事業所を作りたいと思った」

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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