2025.06.04

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10年越しの「オリジナル焙煎機づくり」ここに完結。【peeps hakodate】

さらにこの春、川崎さんのもう一つの挑戦が始まる。それが実店舗の開業だ。

現在、市内北浜町に構える焙煎所の一部をリノベーションし、『珈琲文庫』の豆の店頭販売を開始する。「お金がないので最初は敷地にプレハブ小屋を建てて50万円くらいで始めようと思ったんですが、気づけばこんな形にまでなりました(笑)」設計と一部造作を手がけたのは、函館で数々の造形デザインを手がけてきた著名なデザイナー・渡辺譲治さん。小さな店舗でありながら、細かな細工と工夫が施された見所の多い店舗に仕上がった。

10年越しに完成した焙煎機と、待望の実店舗と。川崎さんと『珈琲文庫』の挑戦は、きっとこれからも続いていく。

今春オープンする『珈琲文庫』の実店舗。細部に渡り、設計・デザインを手がけた渡辺譲治さんと同店スタッフが手作業で作り上げた。自分たちの手でマット仕上げにしたクールなカウンター天板のステンレスにも注目。

実店舗の目印はこの小さな看板。「読みたい本を選ぶように、気分に合わせてコーヒー豆を選んでもらう」という『珈琲文庫』立ち上げから一貫したコンセプトを立体化した。

【珈琲文庫】
函館市北浜町7-17

***
Peeps hakodate vol,136 「特集 挑む人たち。」より

peeps hakodate

函館の新しい「好き」が見つかるローカルマガジン。 いまだ開港都市としての名残を色濃く漂わせる函館という街の文化を題材に、その背後にいる人々を主人公に据えた月刊のローカルマガジン。 毎号「読み物であること」にこだわり、読み手の本棚にずっと残り続ける本を目指して編集・制作しています。(無料雑誌・月刊/毎月10日発行)

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