2025.06.01
深めるはーい皆さん、ごきげんよう!満島てる子です。
北海道もとうとう桜が散ってしまい、初夏に突入と相成ったようですが。
実はまだ、北の街のそこかしこに残っている花びらに、絶妙な余韻というか、人生の余白を感じる日々を送っているあたし。
この時期は、岡本かの子さんという方の、こんな短歌を思い出すんですよね。
さくらばな 花体を解きて人のふむ こまかき砂利に 交じりけるかも
かたちとしてはすでに失われ、ひとつの終わりを迎えていたとしても、誰かの歩みに実はそっと寄り添い、その一歩に溶け込んでいる。
これって桜に限った話ではなく、人間のいのちというのにも同様のことが言えるのかもしれない…。
知ったようなことを言っているかもしれないけれど、個人的には割と真剣に思っていたり。
今回は、そんな「いのちのあり方」について、改めて考えさせてくれるお手紙が届いていました。
ご紹介します。
飴さん。ようこそ、満島てる子のお悩み相談ルームへ。
いまの状況を率直に打ち明けてくださって、まずはありがとうございます。
「近しい人との別れは立て続けに起こるもの」とよく言いますし、あたしも実はここややしばらく、身をもってそれを感じたりしているのですが。
とはいえ、実際そうした別離と向き合い、その事実を受け止めるのは辛いもの。
飴さんの状況を思うと、その心細さたるやいかばかりかと、こころの内を案じざるを得ません。
まずは、ご両親や妹さまのこと、謹んでお悔やみ申し上げます。
実は以前にもこのお悩み相談ルームでは、誰かとの今生の別れについて、あたしの思いのたけを語らせていただいたことが二度ほどありました。
▼コロナ禍で大切なひとを亡くし、受け止めきれません。どうしたらいい?
▼大好きな人が亡くなり、心の整理がつきません。どうしたらいい?【お悩み#41】
この連載を続けるさなかで、実はあたし自身の祖母が亡くなるという出来事が。
こちらの2本についてはそんな自分の経験にも思いを馳せながら、相談者さんの気持ちをおのれのそれに重ね合わせつつ、筆を走らせたことをよく記憶しています。
■彼氏からの「報連相」がなくてイライラ…どのように伝えれば意識してくれる?【お悩み#85】
パートナーメディア