2025.05.26
深める小学校低学年への通知表をめぐり、岐阜県美濃市の小学校で、今年度から取られる対応が注目されています。
今年度は1年生だけ、来年度からは1年生と2年生の通知表を廃止するというのです。
その理由は、通知表を見せ合うなどして児童たちが比較することで、いらぬ劣等感を抱くのはよくないという考えです。
1975年、昭和時代の小学校の様子を映像で見てみると…。
受け取った通知表を誇らしげに、あるいは照れくさそうに受け取る子どもたち。
互いのを見せあうようなシーンも見られました。
美濃市教育委員会の島田昌紀教育長は「通知表廃止」の意図をこう説明します。
「例えば『友達よりも自分は勉強が苦手なんだ』とか『みんなは(◎が)これだけあるのに、これだけしかない』という劣等感とか、低学年の発達段階で、そういうものを感じる素地を作ることを防ぐ」
美濃市では通知表の評価は『二重丸◎・丸○、そして三角△』の3つです。
丸の数が減った、増えたということだけに注目し、できないことに話が偏るのは良くないという美濃市の説明。
今後、通知表はなくなりますが、7月ごろと12月ごろに行う保護者との個別の懇談や年度末に渡す「修了証」に担任が所見を書き、児童の学習や生活の様子を具体的に伝えることにしています。
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