2025.05.20
深める札幌の観光名所の一つである「すすきの」。
その中心部にありながら、まるで時代に取り残されたような空間、「薄野(以下、ススキノ)ゼロ番地」。をご存知ですか?
この場所には“ただの古さ”では語りきれない、どこか懐かしくて、そして今となっては貴重ともいえる独特の空気が流れているのです。
今回は、ススキノゼロ番地に関する昔と今をご紹介します。
きっかけは、札幌のブロガーしょーこ@札幌クリップ (@kotton105910) さんによる、SNSの「X」への投稿でした。
すすきのゼロ番地は趣がありいいよねー
すすきの市場の駄菓子屋さんは夜もやっているんですね
ススキノゼロ番地があるのは「すすきの市場」という、大正11年(1922年)に札幌で2カ所目の公設市場として設置された「第二公設廉売市場」が前身という建物の地下。
多くの観光客で賑わう「すすきの」とは一線を画していて、低い天井や細い通路、看板が重なり合うように並ぶその景色は、まるで昭和の映画の一場面に迷い込んだかのよう。
昔の姿を残しつつも、現在は新たな魅力が加わっているということで、今回SNSで注目されました。
しょーこさんの投稿で特に反響があったのが、ゼロ番地を上がるとすぐにあるすすきの市場の一角「茶寮 すすきの店」の動画でした。
「茶寮 すすきの店」の阿部店長によると、おすすめは皮から店内で作り、丁寧に餡を包んでいる肉まんとあんまん!
お店は1年前に一度改装し、さらに2024年10月からこの3月末くらいまで改修工事も行ったのだそうです。
歴史のある古い建物だけに改修工事は避けられないのでしょうね。
改装のためのお店の休業だったわけですが、しょーこさんの投稿で再開を知った人から「湯気が出てる!」とか「寒い日にここで肉まん食べるのが好きだった」なんて声がSNSに寄せられました。
ただの店以上に、その建物や空気感も含めて皆さん大好きだったのでしょう。
ちなみに、画像では店の上部にモニターが確認できますが、1年間に取り付けられたそう。投稿をきっかけにその変化に気づいた人もいました。
そんな些細な変化にもすぐ気づく人がいるのも、ゼロ番地が“通い慣れた場所”だからかもしれません。
また、「怖くてこの階段降りたことない」というコメントもあって、確かに地下へと続く細い階段や、何があるかわからないような暗がりはちょっとドキドキしますね。
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