夫婦で切り盛りする町のパン屋さん。お目当てはパン?それとも2人に会いたいから?2022年にオープンし、1度訪れたら誰もがファンになること間違いなしの「ぱんの店teto.」を紹介します。
1度訪れたら誰もがてとのファンになる。店主・斎藤剛さんが焼くパンはどれもおいしく、気さくな奈桜子(なおこ)さんとの会話も楽しい。後ろ髪を引かれるように店を出て、数日後にはまたあの空間が恋しくなる。
札幌のパン屋で約30年間勤めた剛さんと、妻の奈桜子さん。現店舗と縁があって帯広へ移住し、2022年には「夫婦で、そしてゲストと“手と”手を取り合う」という思いで店をオープンさせた。「目指すのは毎日食べても飽きず、いい意味で特別感がないパン」と奈桜子さんはほほ笑む。
店に並ぶ約40種のパンは、できる限り地元産の食材を使用。特に剛さんがこだわったのが小麦で「帯広で店を開くなら、絶対に十勝産」と言い切る。しかし剛さんが使い慣れていたのは外国製小麦。甘みと弾力が強い十勝産小麦の扱いに最初は苦戦した。試作を繰り返して開店ギリギリまで粘った結果、2人が「90点以上」と意見が一致したパンが完成。「無理だと思ったフランスパンも、今は自信作」と剛さんは胸を張る。
大のパンマニアである奈桜子さんのアイデアを剛さんが形へ。「パンを作れないから逆に発想が柔軟」と話す剛さんの横で奈桜子さんが「ヘヘッ」とお茶目に笑う。公私ともに良きパートナーである2人の、朗らかな雰囲気にも和む。
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