2025.05.19

暮らす

DXは身近に…業務に余裕、家族との時間も 時代に合わせて中小企業でも導入進む

創業80年以上…悩みの種はやはり

一方こちらは、苫小牧市にある、創業80年以上の製麺会社「苫食」です。

地元のスーパーや学校給食向けに、うどんやラーメンなどを製造していて、多い時で1日6万食を作る生産ラインは、40人ほどの社員が支えていますが、悩みの種は人手不足です。

そこで導入したのが…AIを使った画像分析で、商品の異物を検索する機械です。

これまで学校給食向けの麺の製造は、異物の監視を強くするために別に4人を配置してチェックをしたうえで、さらに、もう一度全員で全数チェックをする作業をしていたといいます。

それが機械の導入によって、画像データをAIが分析し、異物が混入していないか自動で判定します。

2024年11月の導入以降、従業員4人を他の業務にまわせるようになり、引き合いがあるラーメンの売り上げを、いまの3倍に増やそうとしています。

曽賀玄瑞専務は「中小企業にとって設備投資は金額も限られている。賃金を上げても人が集まらない状況も出てきているので、費用にかかわらず機械化、もしくはDX化していく必要がある」と話します。
 
現在は、本格始動に向けてAIに画像データを学習させている段階。
わざと異物を入れた商品の画像なども覚えさせています。

会社ごとに袋の形状や中身が違うため、システムを導入したからといって、すぐに稼働できるわけではないですが、今後に期待がかかっています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X