2025.06.19
出かける札幌会場では、カラー100点以上、モノクロ250点以上の複製原画が展示されます。
一度は目にしたことのあるカラー原画の複製や、名場面が描かれているモノクロのマンガ本編の複製原稿など、ファンにはたまらない展示内容です。
CLAMPの描く線は本当に素敵で、「きれい」という言葉そのもの。
原稿を見られるのって、マンガを見ていたあの頃の気持ちに戻ることができたり、もう一度物語に没入するきっかけになったり、まだ見ぬ新しい物語を覗くことができたりと、紡がれた物語の気持ちを受け取るのに最適なんです。
もう一回見てみようとか、この続き気になるとか、このキャラきれい!とか。
CLAMP作品を知っている方はもちろんですが、見たことのない方にこそ、この展覧会を見ていただきたい。きっと惹かれる作品があると思います。
一つのきっかけとして、ぜひ作品を通して己が心の輝く瞬間を探しみてください。
そしてCLAMPといえば、「言葉」も欠かせない要素となっています。
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願いはね、確かに願い続けていれば叶うの。それ程、ヒトの願う力は強い。
けれど誰かの不幸を願うなら、願いの強さの分、己も不幸になる。
今、自分が不幸だと思う者は、誰かを恨んで誰かの不幸を願ってる。
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これは『xxxHOLiC』の主人公・壱原侑子の言葉です。
特に『xxxHOLiC』は、言葉が作品を色づける要素になっている作品で、キャラクターを飛び越えて読者をハッとさせる、たくさんの言葉が紡がれています。
『xxxHOLiC』をはじめ、CLAMP作品で紡がれる言葉たちは、どれも普遍的で独創的で魅惑的。
『カードキャプターさくら』では、主人公の木之本桜が「絶対だいじょうぶだよ」と言います。
これはさくらちゃん自身が自分を奮い立たせる時に言う無敵の呪文なのですが、わたし達、読者をも無敵にさせてくれる、最強の魔法の言葉だと思います。
こんな風にキャラクターたちに元気や勇気をもらったり、時に気づきをもらったり、「言葉」って人間にとって、とても大切なものですよね。
展覧会はCLAMPの言葉と出会うのに最高な場所です。
今、改めて自分に取り込むことで、マンガを読んでいたあの頃とは違う解釈や感動に出会えるかもしれません。
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