2025.05.08

育む

赤ちゃんの「向き癖」で気になる頭のかたち…専門治療できる外来が札幌に誕生

実際の治療は?

治療では赤ちゃんの頭を3Dスキャンし、データをもとに専用のヘルメットを制作。
1か月に1回、成長に合わせて調整を繰り返し、半年ほど装着して、ゆがみの解消を目指します。

光莉ちゃんも、お風呂とご飯の時以外は、常にヘルメットを着けて生活しています。
着けていることにも慣れ、嫌がらなくなってきたといいます。

これは光莉ちゃんの頭を上から撮影した画像です。
内側が治療を始めた時の形で、右側が若干へこんでいます。

治療から4か月経った現在の形は、外側の線で、ゆがみが小さくなってきたことがわかります。

北海道立子ども総合医療・療育センターの吉藤和久医師は「改善具合は結構いいほうですね。標準よりは、ちょっといいんじゃないかな」と話します。

母親の川田香帆さんは「少しでも良くなっていると治療をやって良かったなって」と胸をなでおろしていました。

実は、この病院でも、これまでは相談を受けても、ヘルメット治療ができる本州の病院を紹介していました。
道内での治療を望む声が多く寄せられたことから「頭のかたち外来」を始めたということです。

保険が適用されないため、55万円かかるのが課題ですが、これまでに23人の赤ちゃんが治療を始めています。

「赤ちゃんの頭のかたち外来」は毎週金曜日に開いていて、病気によって起きたゆがみを早く見つけるためにも、気軽に受診してほしいと話しています。

連載「じぶんごとニュース

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年4月16日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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