2025.05.08
暮らす2024年の秋、YouTube上で、ある”園芸動画”が話題になりました。
格闘家の朝倉未来さんが観葉植物の紹介をしています。
緑と触れ合う格闘家の園芸シーンは、”ギャップ萌え”すると話題に。
実は、朝倉さんのこの園芸で使われていたのは、北海道大学のスタートアップ企業「ラテラ」が発明した「土」です。
一般的な腐葉土と違い、「土」なのに「無菌」。
虫の心配がないため、キッチンや職場などの屋内でも葉野菜や根菜類が育つのが最大の特徴です。
連載「じぶんごとニュース」
商品化したのは、元北海道三笠市の職員の荒磯慎也(あらいそしんや)さんと、父親で北大名誉教授の恒久(つねひさ)さん。
恒久さんが「試行錯誤と失敗の連続でやってきた」と話すと、慎也さんも「今月、支払いどうしよう!みたいなものは、日常茶飯事だった」と笑います。
社員は親子ふたりだけ。でも今では大きな反響があります。
2人が訪れたのは、札幌市清田区にある草花を扱う専門店「花葉花」です。
店では、根が付いたまま育つ植物を市内のスイーツ店やレストランなどへ納品しています。
オーナーの野瀬さんは、テレビで「虫の心配がない土」を知り、2人に連絡をとりました。
「室内で植物を楽しみたいけど、土が苦手だという方もいらっしゃるんです。土を否定するわけではないんですけど、レストランやテーブルの上は、清潔を保つのがマストなので…」
この日は「無菌の土」を使って、植物を植えてみることにしました。
白い土に生き生きとした緑が映える作品ができあがりました。