部下との信頼関係を構築するために、あなたはどんな工夫をしていますか?
お互いに気持ちよく仕事をこなすためには、コミュニケーションは不可欠です。しかし最近ではリモートワークが普及したこともあり、社員同士のコミュニケーション不足を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はマナー講師である筆者が、「いつの間にか距離ができていた……」という状況を避けるために上司が意識したいポイントを解説。部下との信頼関係を築く方法を、対面編とリモートワーク編にわけてご紹介していきます。
会話中「~~さん」と相手の名前を意識して呼ぶと、相手は「この人は自分を尊重してくれている」「ちゃんと気遣ってくれる人だ」と感じて、心を開いてくれます。
上司がいつも忙しくしていては、部下は話しかけづらいものです。コミュニケーション不足にならないためにも、自分の仕事のリズムを事前に話しておくことがおすすめ。そうすることで、相手も安心してタイミングを見計らって話しかけることができます。
部下が話しているにもかかわらず腰を折り、感情的になって指示や助言をすることは、信頼関係を壊す原因に。
“デキる上司”は、部下の立場を理解しています。まずはしっかりと最後まで相手の話を聞き、相手の立場や意見をできる限り理解した上で対応すると、あなたへの信頼が高まります。
業務的な相談や質問だけではなく雑談もしやすいように、積極的にコミュニケーションの場を作ってあげることが、部下のモチベーションアップにつながります。
その際には電話やチャットよりも、ビデオ会議ツールがおすすめ。顔を見て話すことで、相手の表情からも感情を読み取ることができます。
リモートワークでは業務上のやりとりが重視されるため、対面と違って、ちょっとしたなにげない会話が減少しがちです。メールやチャットだけでは相手の表情がわからないため、お互いに細かい意思疎通ができない場合もあります。
雑談専用のチャットを作成したり、朝礼後やランチタイム、休憩時間などを利用して、ビデオ会議で部下と雑談の時間を作ったりするのがおすすめです。
部下と距離を縮めるには、仕事以外のことも気兼ねなく話ができる関係を築くことが大切です。相手の性格などを理解した上で自ら進んで話しかけ、部下を気遣う心を忘れずにいれば、良い信頼関係が構築できます。
今後部下と向き合う際には、ぜひ今回ご紹介したポイントを意識してみてはいかがでしょうか?
文:桜美月(イメージアッププロデューサー・マナー講師)
ブログ:「魅力開花」立ち居振る舞いシンデレラマナーレッスン東京・日本橋・松山
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【画像】ケイーゴ・K / PIXTA(ピクスタ)