手を使わずに開け閉めができる自動ドア。障害がある人がより出入りしやすいように改良された自動ドアが、北海道内に初めて導入されました。
連載「じぶんごとニュース」
左側の自動ドアは通常モード、一方右側は少し早めに開いているのがわかるでしょうか。
右側は視覚などに障害がある人のために「1秒早く」ドアが開いています。
札幌市西区の福祉施設で開かれた「誰にでも優しい」自動ドアのお披露目会。
開発したフルテック営業本部の高桑貴之営業企画部長は「障害がある人たちが安全に通行できるものを、スマートフォンとの連動で目指していく」と話します。
その名も「ミライロドア」。
使用するには、スマートフォンのアプリでダウンロードして人の位置を把握。
さらにその人が「荷物が多い」のか「お年寄り」なのか、「ベビーカー」を使っているのかなど、それぞれのニーズに合わせてドアを開けるタイミングを変えることができるのです。
例えば『視覚障害』を選択して歩いてみると…。
ドアまで少し距離がありますが、早めに開きました。
ドアが開いている時間も通常よりも長く、閉まる時もゆっくり閉まります。
開閉のスピードや開いている時間、音声による誘導まで自動で設定されます。
札幌市身体障害者福祉協会の浅香博文会長によると「ドアの目の前に来ないと開かないものがほとんど、ドアの開き具合も耳なり目なりで感知できるので安全が図られる」と歓迎します。
“閉まるドアにぶつかりそうになった”
“どこにドアがあるのかわからない”
バリアフリーへの意識が高まる中、これからの自動ドアはユニバーサルの扉を開こうとしています。
札幌での導入は、神奈川の商業施設に続き2か所目。
障害がある人に、優しいマチは誰にとっても暮らしやすいマチになります。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年4月9日)の情報に基づきます。
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