2025.05.04
深める林業とメープルシロップの製造は、事業としてもマッチすると山口社長は話します。
元々、本場のカナダでも林業をやってる人々の冬場の仕事として発展してきた経緯があるというメープルシロップづくり。
林業では1本の木を植えて、その木が育ち売り上げになるまでには30年以上の時間がかかります。
「メープルシロップの事業は、毎年、毎年、樹液が取れて利益を生んでくれる。だから、この林業業界においても経営の安定性を高めてくれる可能性を秘めています」
1本の木からは100年間、樹液がとれるといいます。
わくっとニッタでは、今後も毎年1万本のカエデを植えて事業を広げ、将来は、北海道をメープルシロップの一大産地に育てるのが大きな夢だということです。
そして、札幌市のとなりの当別町でも2025年から本格的な生産が始まりました。
手がけているのは、札幌市で長年メープルシロップ専門店を営むカナダ出身のマーク・ギャニオンさんです。
道産メープルシロップの可能性を聞いてみると。
「北海道は良い場所。カナダのケベック州と気候が一番似ている」
北海道のカエデの樹液は、カナダのカエデよりも糖度が低いため、シロップにする際は、1.5倍ほどの量の樹液が必要です。
これを長時間煮詰めて濃縮する過程で、独特の風味が生まれるといいます。
「長い時間煮詰めるとすごいキャラクター(特徴)あります。香り、ちょっとスモーキー」
ギャニオンさんは、当別町で自ら作るメープルシロップをゆくゆくは本場カナダのコンテストに出品して、その魅力を世界に紹介したいと考えています。
「ボリューム(生産量)は難しいけど、ちょっとできる。いまも今年のメープルシロップ、私びっくり。とても美味しい。北海道産のメープルシロップはすごく美味しいです」
北海道から新しい可能性を。動きが加速しています。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年4月3日)の情報に基づきます。
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