2025.05.23
ゆるむ北海道の小さな町の、幻みたいなひと夏の話——。
かつて炭鉱で栄えた北海道・三笠市。
その豊かな自然と静かな街並みを舞台に、少し不思議な「ひと夏の物語」が紡がれます。
4月25日の午後6時半から、全6回にわたって放送中の連続ドラマ『三笠のキングと、あと数人』(通称・ミカキン)。
13年ぶりに北海道放送(株)が制作した本作は、アイドルを夢見て上京した青年・健太(演:高杉真宙)と、地元で何者かになろうとあがき続ける先輩(演:柄本時生)が、心にぽっかり空いた穴を抱えて再会し、小さな町で全力疾走する姿を描いています。
本記事では、出演者の柾木玲弥(まさき・れいや)さん・皇希(こうき)さんにインタビューを実施。役柄への思いや、撮影の舞台である三笠市の魅力について、お話をお聞きしました。
【今回の役どころ】
●下部(演:柾木玲弥)
26歳。三笠の「ボス猿」と呼ばれる存在。健太(演:高杉真宙)や先輩(演:柄本時生)とは学生時代からの知り合いで、健太に対してはちょっと厳しめの態度。
●大下(演:皇希)
下部と一緒に行動する取り巻き的存在。健太に対しては下部と同様に厳しい態度をとる
――柾木玲弥さんは、北海道 当別町ご出身ですよね。北海道にゆかりのある作品への出演ということで、どのように感じていますか?
柾木玲弥さん
お話をいただいて嬉しかったです。北海道でのお芝居の仕事は初めてで、地元で仕事ができるということが素直に嬉しかったです。
――地元で仕事したいという思いはあったのですか?
柾木玲弥さん
すごくありました。地元、北海道が好きなので。もっと全国に北海道の良さが知れ渡ればいいのにな~という思いもありました。東京のスタッフさんが来てくれて、真宙くんや時生くんが来てくれて、こうして北海道でドラマを作っているのは北海道出身者としてすごく嬉しいです。
――三笠市ロケの思い出や街の印象は?
柾木玲弥さん
初めて来た時、三笠市の方がバーベキューをしてくださって、ありがたかったです。三笠市はメロンが有名で、「メロン食べなさい。スイカ食べなさい。トウモロコシ食べなさい」という感じで、みなさんすごく優しく、いろんな食べ物をくださって、それが印象的でしたね。地元の方々と密着してやっていくんだなというのを感じました。本当に地元の皆さんの協力のもとで作られているドラマだと思いました。
――皇希さん、三笠市の印象はいかがですか?
皇希さん
新千歳空港から三笠市までロケバスで移動している間、ずっと自然が広がっていて。今は東京に住んでいて自然と触れ合うことがないから、普段見られないものを見てワクワクしました。元々は田舎出身なので、すごく落ち着くなという気持ちもありました。
撮影が休みの日に、三笠市や周辺の、営業しているのかわからないような店に入ってみたんです。昼間の中途半端な時間に行ったので、マスターと二人きりで。夏なのに空調もついてなくて扇風機が回っているような、普段感じられない空間で、地元の話をしながらその町の料理を食べる。僕はそういうのが好きなんです。そういった田舎ならではの温かみが自分の日常にはなかなかないので、そういうのを感じられてすごく良かったですね。
――撮影中のエピソード、思い出に残っているシーンはありますか?
柾木玲弥さん
やはりダムのシーンですね。あれが多分皇希くんとの初めての撮影現場だったんですけど、すごく暑い日にすごく長いダムの道を走ったのが思い出です。
皇希さん
印象的なシーンで言えばそこですね。柾木さんとちゃんと会話したのもその日が初めてでした。一緒に撮りながら、もうひたすら走って、途中から疲れすぎて会話もなくなっていくんです。2人のシーンでも、僕個人のシーンとしても、そこはすごく印象的でした。
あと、いっぱい水を飲みましたね。そのワンシーン撮るだけで3.5Lくらい水を飲んだと思います。その後、真宙くんに「明日絶対筋肉痛が来るよ」と言われて。僕は普段ダンスをしているので甘く見ていたんですが、次の日には本当に筋肉痛に。もう歳には勝てないなと感じました。
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