2025.05.04

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25年前は予知できた噴火…今の懸念は「人」自宅を失った女性が目指す共助のカタチ

「共助」のための資格を

洞爺湖有珠山火山マイスターの荒町さんは、4年前に新たな資格をとりました。

それは『防災介助士』。

障害者や高齢者など、自力での避難が難しい人たちの避難方法の知識を持つ人です。
荒町さんは地域の人たちにこういった知識を伝えていきたいと話します。

「私は高齢者とか障害のある人には、自助もそうだけど共助が大切だと思っていて。周りがちゃんと助けてあげる、周りとともに助かるというのが一番重要だなと思う。誰も取り残さないという、みんながやらないところを私がやっていければいいなという思いが強い」

ともに助け合う、『共助』の力をどこまで活かせるか、高齢化が進む町の課題です。

北海道大学の岡田弘名誉教授は、「有珠山は噴火の前に体に感じる地震など前兆活動がある」としていますが、「2000年の時のように避難に十分な時間があるとは限らない」として、余裕があると考えていると困ったことになる恐れがあると話しています。

高齢化というのは、取材した洞爺湖町だけではなく、どこの町でも抱えている問題…。
いざというときに、誰も取り残さず避難できるように社会全体で考えていかなくてはいけません。

【特集】“じぶんごと”防災

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年3月31日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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