2025.04.28
深めるこれはいったい、どういうことなのでしょうか?
札幌市交通局運輸統括主任の中村保司さんに聞いてみると、こんな答えが。
「この奥は、プラットホーム階とコンコース階をつなぐ避難経路の入り口」
この扉、災害などの緊急事態にホームから安全に脱出するための避難経路だったのです。
「プラットホーム上で大きな事件事故起きた場合、逃げる方向を2方向で確保しなければならないというルールがある」
実は、地下鉄のホームには、「異なる2つ以上の避難経路を設置する」という国の決まりがあるのです。
例えば、東区役所前駅の場合、改札の位置の都合上、福住方面には通常の階段がありますが、栄町方面にはありません。
そのため、栄町方面には避難用の階段が設置されているのです。
というのも、昔、国内では列車火災が度々発生し甚大な被害が出ました。
そこで1975年、地下鉄の火災対策の基準が定められました。
さらに2003年には韓国で、192人が死亡し151人が負傷する地下鉄放火事件が発生。
そのため、日本でも地下鉄の火災対策が強化されたといいます。
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