2025.05.01
ゆるむ実は…第2話で、私はオーディションの“司会者役”として登場します!
アナウンサーの私としては“本業の役”ですが、ドラマの撮影方法にはカルチャーショックを受けました。
アナウンサーは普段レポートする際に、“一発OK”を目指して、できるだけスタッフの手を煩わせないように集中します。しかし、ドラマの撮影はOKテイクを何度も繰り返し撮影します。「OKなのに何で?」と思いますが、“カット割り”(構図を変えてシーンをつないでいく)のため、カメラの位置を変えて何度も撮影するのです。
カット割りを変えるごとにアドリブを加えようとするのはNG!
“何回やっても同じ演技ができること”がドラマの世界では最も大事だと教わりました。
一瞬のシーンに何時間もかけるドラマ撮影。俳優さんの忍耐力は凄まじいです!
そんななか、高杉さんと柄本さんはちょっとした休憩時間も惜しむように、2人で動きを確認し合っているようすが印象的でした。
ネタバレになってしまうので具体的には書けませんが、柄本さんが監督からの無茶ぶりなリクエストに即座に応えて演技を修正している姿もさすがでした……!
サービス精神も旺盛で、エキストラの皆さんを飽きさせないように話しかけたり、笑いを取ったりしていましたよ。
私は慣れない現場に緊張の連続でしたが、同じシーンの撮影でご一緒した、シンガーソングライターで、HBCラジオでもおなじみの金子智也さんのおかげで和みました。金子さんの渾身の演技にも注目してください!
第1話では「三笠の王になる!」と宣言した先輩が、そのために必要な“名声”を手に入れるため、健太に「俺とユニットを組んでアイドルになろう」という謎の提案があったところで次回へ続くという展開!
コメディーかと思いきや、市役所内の権力闘争や、サスペンスの要素も……!
おそらく誰も予想がつかないけれど、現実世界で起こりそうな青春群像劇。
これから三笠の町とともに成長していく健太&先輩の姿から目が離せません!
【放送概要】
■番組名:Nisshoドラマスペシャル『三笠のキングと、あと数人』
■放送局 : 北海道放送株式会社(地上波北海道ローカル)
■放送日時: 2025年4月25日(金)午後6:30スタート 毎週(金)全6話
■再放送日時:2025年4月29日(火)午後11:59スタート 毎週(火)全6話
■主 題 歌 : GLAY/「Beautiful like you」
■番 組 HP : https://www.hbc.co.jp/tv/mikakin/
【STORY】
アイドルを夢見て上京した青年・健太と、地元で何者かになろうとあがき続ける先輩。心にぽっかり空いた穴を埋められずにいる二人が再会し、町の未来を変えようと動き出す。
現代社会での生きづらさを抱えた若者たちが巻き起こす騒動と、波乱に満ちたひと夏の日々をコメディタッチで描いた、魂をゆさぶる青春群像劇。
夢を追って転んでも、笑ってまた立ち上がればいい!小さな町で全力疾走する若者たちの魂の物語が、今ここから始まる ── 。
監督:榊原有佑、門馬直人、針生悠伺
脚本:我人祥太、林青維 原案:田邊馨
出演:高杉真宙、柄本時生 / 森田想、奥野瑛太、黒田大輔、阿部進之介、久保田磨希、柾木玲弥、皇希、しゅはまはるみ、東てる美 / 竹中直人、西岡德馬
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文:HBCアナウンサー・「HBC演劇エンタメ研究会(通称“エンケン”)」会長 堰八紗也佳
編集:Sitakke編集部 ナベ子
「HBC演劇エンタメ研究会(エンケン)」は、北海道の演劇エンタメ文化の魅力を連載でお届けしています。
※掲載の内容は記事執筆時(2025年3月)の情報に基づきます。