2025.04.24

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LGBTQであることをカミングアウトしたら否定的な言葉が返ってくるのでは…見られ方・関わり方に変化はある?【お悩み#84】

墓場まで持っていく…だけど今のあたしは奇跡

ちなみに、いろんなところでお話してはいるけれど。改めて書いてちゃうと。

あたしはそもそもおのれのセクシャリティについては、家族はもちろんどんな仲のいい友達であっても絶対に打ち明けずに、墓場まで持っていくつもりでかつて生きていました。

「自分と同じアイデンティティの人なんてこの世に誰もいないんだ」と思っていたし、ましてやゲイであることなんて誰も受け入れてくれないと思っていたからです。

だから今、こうやってフルオープンで「ゲイです!女装です!」って生きているのが、ときどきなんだか不思議というか、奇跡のように思ったりするときもあったりするのよね。

あたしはたまたま、恵まれた

札幌でのレインボープライドに合わせて両親が今日ドキッ!のスタジオに参戦!

実際、奇跡と言っていいほどめぐまれている部分が、あたしには確実に一個あるの。
それが、今回のお題でもある、家族からの理解とサポートなんだよね。

父•母•弟。
この中の誰にしてもそうだったのですが、あたしがもう全てに耐えきれなくなって「僕は結婚なんてできないんだ!」と、泣きながらカミングアウトの文言を電話越しに叫んだ、10年前のとある日から(そんなこともあったのよ苦笑)。

3人はあたしとまっすぐに向き合おうというスタンスから、様々な場所に足を運び、学び、あたしとともに成長しようとしてくれていました。

一時期は、地方のパレード運営にまで関わってくれていたの。

これは、まさにミラクルなことだったと思います。

家族から拒否され、拒絶されるという悲しい経験をする性的マイノリティは、事実として少なくありません。
むしろ、数としては多いような気がします。

そんな中、あたしはたまたま恵まれた。

たまたま運よく、家族との関係に大きな不和が生じなかった。

これは、そうあることが理想だとか正解だとかでは決してなく、本当に偶然そうだったとしか言いようがないんです。
思いがけず「うまく」いったというか。

だからここで書いていくことは、なないろさんをはじめとするコミュニティの他の仲間たちにとって、倣うことのできるモデルケースにはなりえない部分もあるかもなぁと感じはしながら。

自分の経験のなかに何か参考になることがあれば、どうかそれを少しでも伝えたいという気持ちで、今あたしはパソコンと向き合っているのでした。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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