北海道、知床の図書館に中高生のための質問箱があります。
「図書館の人」からの回答はユーモアにあふれています。
3月に発売された『図書館のゆるゆる人生質問箱』。
恋愛や進路…中高生の様々な悩みへの回答が1冊の本にまとまりました。
舞台となったのは、知床半島の町・斜里町にある町立図書館です。
「最近、学校でいやなことがありました」という相談には…
「リュックに猫を仕込むのはどうでしょう?みんなハッピー」
大人と子どものはざま=ヤングアダルトの中高生から匿名で相談を受け付け、「図書館の人」が回答する「YAコミュ板」です。
2023年、図書館に若者たちをもっと呼び込もうと設置されました。
今まで図書館の人が回答した質問は600通以上にのぼります。
斜里町立図書館の松井卓哉館長は「できるだけ文字から相手の熱量を感じて、それに合わせた答えをしていきたいと思っている」と話します。
「なので真剣な質問には、真剣に答えるし、他愛のない雑談のような質問であれば、こちらも軽めに答えていく」
回答にはユーモアとやさしさが光ります。
「ビーバー書いてください」という女子中学生の書き込みには…
お笑い芸人のバービーさんの絵。
「私には彼女がなぜいないの?理由を教えてください」という男子中学生の書き込みには。
「あなたが女子だったら、あなたと付き合いたいですか?それが理由のヒントになるかもしれません」
この図書館は「正解はひとつとは限らない」と教えてくれる場所です。
「『図書館の人はこう思うよ』と答えていく。自分の思いも正解だし、いろんな考えがあると感じてもらえたらうれしい」
中高生への回答には、大人たちもはっとさせられる言葉があります。
「将来なりたいものは、いつまでに決めたらいいですか?」
その回答は。
「将来とはいつのことを指しているでしょうか。大切なのはいくつになっても「将来」を思い描いてみる姿勢を失わないことです。そしてその「将来」が変化していくことを楽しむことが肝要だと思います」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年4月7日)の情報に基づきます。
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