とよひら公園内科クリニックの藤本晶子院長が、そのつらい症状について教えてくれました。
「顔面に出た人だと、『目が痛い』『頭が痛い』。ウイルスが脳に入って髄膜炎になるケースもあると思いますね」
痛みが残ったり、目や耳に合併症が起きることがあるのです。
「夜は本当に寝られないくらい痛かったですね。この痛みは、死んだ方がいいかなと思うくらい」
そう話すのは、合併症になった60代の男性です。
2024年6月に帯状ほう疹を発症。
3か月ほどで発疹はなくなりましたが、今も耐え難い痛みが残っています。
「やっぱり今しゃべっていて、痛さがくる。電気が走るという感じ。しゃべると息をするじゃないですか、そのときに肉が動いているので、そうすると痛いですね」
その痛みは「仕事から家に帰ってきたら横になって、ごはんも食べられないくらい」にもなるといいます。
男性は、神経が損傷されたことで痛みが続く『帯状ほう疹後神経痛』と診断されました。
50歳以上で帯状ほう疹を発症した人の2割がなるといわれています。
「『3月いっぱいに治ればいいね』なんて言っていたが、治っていない。まだ痛いです。ひと言で言うと『なるものじゃないよね』って」