2025.04.13

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「夫を亡くして立ち直ったはここのおかげ」平均年齢79歳の学び続ける意欲と仲間

北海道江別市の公民館で胸を張って入場してきたのは平均年齢79歳、46人の卒業生たち。

通っていたのは北海道江別市の聚楽(じゅらく)学園です。

学園は市内の高齢者が自主運営しています。
江別市教育委員会が設置した生涯学習のための「高齢者大学」の卒業生が進む、いわば「大学院」。

67歳以上の人が入学できます。

学園では「社交ダンス」や「コーラス」、「書道」といった7つの専攻講座や教養講座を8年間学びます。

「パークゴルフ」や「パソコン」などの同好会、水族館などを巡った「野外研修」、学習の成果を披露する年に1度の学園祭と、学生生活を満喫してきました。

卒業生代表の山内京子さんは「ここでの学びは浅い知識の習得にとどまらず、人生をさらに充実させる大きな力となりました」と話していました。

知識だけでなく、人の輪も広がったといいます。

「こういうことがなければ知り合わないような、そういう友達がたくさん」
「やっぱりボケないためには、ふれあいが大事」

最高齢89歳の卒業生、上田澄子さんも感慨深げです。

「すごく幸せだと思う。本当のことを言いますと、主人を亡くして立ち直れたのはこの学園のおかげだと思っている。同級生はどんどん年賀状の返事がこなくなる。だから、ここでできた友達が大事」

『いい日旅立ち』を一緒に歌う卒業生たち。

人生100年時代。
学び続けたいと思う意欲と、支え合う仲間が“学生”たちの元気の源です。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は取材時(2025年3月27日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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