2025.04.08

深める

予期せぬ妊娠は「だらしない」のか…産んで終わりではない“支援”と背景に見える生きづらさ

夫や親族がいないなど、支援が必要な妊婦が増えています。
しかし、その支援の網からこぼれ落ちる人がいます。
背景にある見えない生きづらさを考えます。

札幌市内の病院に泣き声が響きます。
元気な女の子の赤ちゃんです。

助産師に「おめでとう」と声をかけられたのは母親のゆきさん(仮名 当時22)。

思いがけない妊娠でした。
赤ちゃんの父親として思い当たるのは2人。どちらかはわかっていません。

頼れる家族もおらず、たったひとりでママに。

ただ、ゆきさんの出産を心待ちにしてくれた人たちはいました。

妊娠中から密着…見えてきた姿

少しだけ時間をさかのぼります。
2023年2月、妊娠8か月のときのゆきさんがいたのは札幌市にある「リリア」という施設。

ゆきさんはここで、出産の前後約7か月間を過ごしました。

「リリア」は、思いがけない妊娠に悩む女性たちが、一時的に無償で住むことができる居住スペースです。

すすきののガールズバーで働いていたゆきさん。

妊娠を機に辞めたため、収入が途絶え、生活は困窮しました。

幼いころに親が離婚して母親に引き取られましたが、3歳から児童養護施設に預けられました。
そのため頼れる家族もおらず、ここにたどり着いたのです。

「出産」「養子」「中絶」

さまざまな選択肢のなかで自ら育てることを選びました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X