2021.10.11
出かける1915年の創業から4代続く「澤田米穀店」は、北海道の水田発祥地がある北斗市の米販売店。
日本人の米離れが進んでいるとされる昨今、創業者のひ孫に当たる澤田導俊専務は、加賀百万石で知られる北陸地方在住時に、米に付加価値を付ける栽培方法や加工品開発の取り組みに刺激を受け、2015年から地元生産者と協力し、農薬や化学肥料の使用量を慣行レベルの5割以下に削減する「特別栽培米」 の生産に尽力しています。
澤田専務が「ふっくりんこJAPON」の開発を考えたのは、長男・晋之介くんの誕生がきっかけ。当時1歳だった息子のために砂糖や塩が入っていない菓子を探したが、思うような商品が見つからず、子供たちが安心安全に食べられる米店ならではの菓子を作ろうと決意。素材本来の味を生かすため余計なものを一切使わず、チップス状に仕立てた白米ポン菓子は、軽い口当たりに、炊きたてのご飯のような甘味と香ばしい風味が豊かに感じられます。「黒糖きなこ」や「海鮮いわし」などの味付きシリーズは、地元のホッキ貝の削り節と函館産真昆布で取るダシをベースに吹きかけることで、最小限のやさしい味付けで満足感ある一品に仕上げました。それぞれお湯を掛ければお粥として離乳食にもでき、「乳児用規格適用食品」の認定も受けています。
「自分の子供に安心できるものを食べさせたいと始めましたが、世界中の親御さんの気持ちも同じなのだと実感しています。米のおいしい食べ方の提案が店のテーマなので、ご飯としてはもちろん、原材料としての可能性も秘めた米の楽しさを伝え、小売りや製造業を通じて、生産者と一体となって、米業界に良い循環を作っていきたい」と力強く未来を見据えています。
ノンフライ製法の米菓子でも、味付けには食用油を使うのが一般的ですが、同社の工場では、米の粘着性を生かして味付けする油不使用の独自製法(特許出願中)を確立。この製法では、油による酸化が起きないため1年以上の保存も可能と検査で実証されており、非常食にもなる商品の強みとなっています。
店舗では、北斗市を中心に、道内や南は北陸まで、契約農家から直接仕入れる玄米を、品種ではなく、生産者別に陳列し、注文を受けてから無料で精米をしています。
北斗市中央2‐3‐1
☎0138‐73‐2210
8:30~19:00
日曜、祝日、第3土曜定休
P有り
キャッシュレス決済利用可
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