2025.03.27

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イスラム教のイメージは悪い?「共生条例」に待ったの声…“多様性の実現”ってなんだろう

自分たちは尊重されている

モハッマド・トウフィックさんは、妻のラビバさんと長女と長男の4人家族です。
ラビバさん特製のバングラデシュ料理を用意し、歓迎してくれました。

炊き立てのビリヤニに、あつあつのチキンカレー、鶏肉のあげもの、スパイシーな良い香りが食卓を包みます。

ともに2007年に国費留学生として札幌市に来たときは、赤ん坊を抱えての来日だったといいます。

ラビバさんは「子どもたちの面倒をみるのにそれほど苦労しませんでした。日本の環境は子育てをするのにとてもよかったです」と子育ての日々を振り返りました。

子どもたちは2人とも、日本の高校に通っています。
幼稚園から中学校までも日本の学校に通い、日本の大学への進学を目標に勉強を頑張っているといいます。

イスラム教の文化に興味を示す友人も多く、家に遊びに来ることもあると話し、「自分たちは尊重されている」と感じています。

長男のユーフスさん(16)は小学生のときのクラス会で、「クリスマス会」ではなく宗教に関わらない「お楽しみ会」に名前を変えて開いてくれたことについて話し、「たった1人のためにも配慮してくれてとても優しいなと思った」と振り返ります。

長女のタスィンさん(17)は学校で、「私が食べられないもののリストを送ってと言われて、送ったらそれが入っていないものをお土産に買ってきてくれた」と友人たちの優しさにふれています。

2人とも、宗教や国籍のちがいを理由に学校の友人たちから嫌なことを言われた経験はないといいます。
子どもたちの友人の様子から、トゥフィックさんも日本で暮らすことに「心配なことは全然ない」と笑顔で話してくれました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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