2025.03.27

深める

イスラム教のイメージは悪い?「共生条例」に待ったの声…“多様性の実現”ってなんだろう

学校での子どもたちの姿は

ある教室では、小学校低学年の子どもたちが算数を学んでいました。
授業は基本的に、英語で展開されています。
「Me!Me!」子どもたちは元気いっぱいに挙手をして、笑顔で先生にアピールします。

今いる生徒は全員がイスラム教徒ですが、バングラデシュ、インドネシア、エジプト、ナイジェリアなど、国や文化は様々です。

ランチタイムに食べるお弁当も、それぞれの国の食文化がみてとれます。
保護者の多くは、北海道大学での研究をきっかけに来日していました。

日本の小学校に通っていたため、流暢な日本語を話す女子中学生のロジャインさん。
「自分の国とは違う文化を知って、『へーそうなんだ』って興奮する。日本の大学で医者になりたい。日本語を頑張らないと」

科学者である母の研究のため、妹とともに来日したナイジェリア出身の男子中学生、アブドゥッラーくん。
「将来はアフリカに住む人たちが互いに発展できるよう助け合いたい」

生徒たちはここで夢や希望にあふれています。

モハメド・シェハタ校長は子どもたちが将来的に、世界中で活躍できる人材になることを期待しています。
「学校にいろんな文化があり、子どもたちにとって異国から来たアイデンティティに誇りをもてるようになった」

校舎の中には、パレスチナ自治区・ガザの平和を願う作品があちこちに飾られています。
小学校6年生のアハメドくんは、「自分たちの家族だと思っている」と私たちに説明してくれました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X