2025.03.20

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北海道の冬に「見えないホームレス」路上生活だけではない困窮の実態は

支える側の若者が激減している

労福会は元々北海道大学の学生らが運営する団体でした。

しかし、そのメンバーはここ1、2年で急激に減っています。
コロナで学生の生活が大きく変わったことも影響しているといいます。

現在学生の会員は、事務局長で宮島学園(みやじまがくえん)北海道ファッション専門学校2年生の田中未唯さん1人。

そんな田中さんは「札幌にホームレスがいて、支援する団体があるということを、ホームレス本人だけでなく周りが知っていると、きっと役立つ。周知は必要」と力をこめます。

今回の調査には、北海道大学で労福会代表の山内さんの講演をきいた北大生など新たに9人の学生が参加しました。

初参加の大学生は「衝撃だった」と話します。

「いろんな選択肢が考えられる中で、寒い中外で寝泊まりをしようという選択に至った。自分もこの寒さにいながら歩いていてちらっと見たらホームレスが実際にいる。実際に見なきゃダメだと思いました」

生活に困窮する可能性は誰にでもあります。
だからこそ労福会は、気軽に相談できる団体を目指します。

山内さんは「ホームレスとか困窮者の人って、誰も助けてくれない。『お前駄目だよそれ』って言われ続けてきた。でも労福会は怒らない。そういうところがあったらいい」

決して他人事ではない、突然困窮に陥る可能性

新型コロナウイルスの流行を経験し、突然仕事や居場所を失って、貧困に陥るということも実際にあるわけで、決して他人事ではありません。

困窮者を支援する側も、厳しい状況での運営となっているようですが、家がない、食べるものがないなど、困ったときは『労福会』や『JOIN』という相談窓口があります。

『労福会』は、生活保護の申請のほか、新たな家や職探しもサポートしています。
『JOIN』は札幌市から委託を受けて相談やシェルターの運営をしている団体です。

●『労福会』
090-7515-8393

●『JOIN』札幌市ホームレス相談支援センター
0120-887-860(平日午前10時~午後6時)

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年2月7日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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