2025.03.20

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北海道の冬に「見えないホームレス」路上生活だけではない困窮の実態は

札幌市役所の会議室に集まる人たち。既に時計の針は午前2時を回っています。

札幌市から委託を受けて行う、ホームレスの実態調査です。
中心メンバーは、ホームレスの支援を行うボランティア団体「北海道の労働と福祉を考える会」、略して「労福会」です。

毎年1月に市内10か所で、路上や車中で生活するホームレスの人数を調査しています。

この日の気温は-0.4℃。
暖冬とは言え、外で寝ると命にかかわるような寒さです。

札幌の地下に入る入口には「立ち入り禁止」の札。

山内太郎代表(49)は「以前はなかった。あの中でホームレスが寝ていたんですよ」と話します。

札幌のホームレスは日中は移動していて、服装も小綺麗なため、ホームレス以外の人と区別するのが難しいといいます。

そのため、調査は、ホームレスが眠りにつく深夜に行います。

2007年には132人いたホームレスですが、徐々に減っていって、2024年は4分の1以下の31人でした。

これは、支援の目が行き届いたことや、高齢化によって路上での生活に耐えられなくなったことなどさまざまな要因が考えられます。

しかし、31人という数字の裏には、”見えないホームレス”がいます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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