関西や東北などほかの地域と比較するとクセが強くない北海道弁。そのため、北海道の方言はあまり多くないと思っている北海道民も多いはず。
今回は、過去にご紹介した『北海道Likers』の記事のなかから、北海道にいるとよく耳にする北海道弁をご紹介します。
なかには若い方はあまり使わないですが、年配の方からはよく聞く方言もありますよ。
北海道弁のなかでも認知度の高い「したっけ」には2つの意味があります。
1つ目は「そうしたら」という意味の接続詞として使われる「したっけ」。
たとえば、「〜ってことがあってさ」などの場合には「山本さんに出会ってしたっけね」のように使うことがあります。
2つ目はあいさつに使われる「したっけ」。
標準語で「さようなら」や「それではまた(失礼します)」の意味。また「それじゃ、また後でね!」のような意味を込めて「したっけね!」と言われているのも道内ではよく耳にします。
あいさつとして使われている「おばんです」という言葉。“ばん”は、漢字で表すと“晩”に当たります。夕方から夜にかけて使うあいさつで、「こんばんは」に当たる言葉ですね。
20代で使うことはほぼなく、40~50代以降の人に使われているようです。
汎用性の高い万能ワード「なんも」。
「問題ない」という意味の「大丈夫」「いいよ」「ちっとも」という意味で使われる北海道弁です。
いろんなシーンで使えて、短く言いやすい言葉として頻繁に北海道では使われています。
「ありがとう」と言われて返す「なんも」は、「ちっともだよ」「いやいや、とんでもない」といった謙遜の意味に。
「ごめんね」と言われて返す「なんも」は、「いいよ」「平気だよ」「気にしないで」という気遣いの意味になります。
「だべさ」は典型的な北海道弁の1つ。「~べ」や「~さ」だけで使われることもあります。例としては、
「北海道の方言といえば、“わや”だべさ」
意味)北海道の方言といえば、“わや”だよね
「明日は、早く学校に行くべ」
意味)明日は、早く学校に行こう
というような使い方をすることが多いです。
「しょや」は、「~でしょう」という意味で使われる語尾。「~でしょう」の“で”と“う”がとれたものと考えると使いやすいと思います!
「いつも早く寝なさいって言ってるしょや」
意味)いつも早く寝なさいって言ってるよね
「この問題は難しすぎるしょや」
意味)この問題は難しすぎるよ
「そんなことは気にしなくてもいいしょや」
意味)そんなことは気にしなくてもいいんだよ