2025.03.15

暮らす

北海道・小樽はランドセルではなく8800円の「ナップランド」が常識!坂のマチの工夫とは

半世紀以上愛される

「ナップランド」が誕生したのは今から半世紀前の1970年代。

きっかけは、坂道も多く雪も多い小樽の子どもたちに、軽くて歩きやすいかばんで安全に通学してほしいという先生たちの願いでした。

1986年の「学校販売」のチラシ。

「背骨の変形を防ぐ」と書いてありますが…。

小樽市総合博物館の石川直章館長は「ランドセルは成長期の子どもたちにとってよくないという意見もあった」と話します。

当時のランドセルは高価な上、本革で重く、雨や雪にも強くありませんでした。

そこでランドセルに代わるものとして、価格的に安く、丈夫で軽いナイロン製の「ナップランド」が徐々に広まっていったのです。

「小樽市内であればナップランドのほうが主流、かつぐことに抵抗も感じず、買いやすい」

昭和から平成、そして令和のいまも小樽市で愛される「ナップランド」。

発売当初は赤と紺の2色だけでしたが、今では人気のラベンダーなども加わり、あわせて12色に増えました。

また、時代に合わせタブレットや水筒を収容するため、サイズもひと回り大きくなりました。

バッグのムラタの村田会長は「今後も改良を重ねながら、お客さまに寄り添ったかばん作りを目指していきたい」と話していました。

地域の事情がきっかけで誕生した「ナップランド」は世代を超えて愛され続けています。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年3月4日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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