2025.03.11
深める「まいど。」の編集長でもある林さんは「商店街の数自体もだいぶ減ってきて、それに加えて商店街に加盟する店舗が減少し、担い手が高齢化している」とその背景を教えてくれました。
札幌市内の商店街は、1994年の138をピークに減少し続け、2024年は67と、半分以下にまで減ってしまいました。
さらに、ここ数年はコロナ禍で、商店街を盛り上げるイベントなどの活動もできませんでした。
ピンチを迎えている商店街を応援しようと札幌市が創刊したのが、この「まいど。」でした。
林編集長は「商店街が地域のためにいろいろな活動をしていることをあまり皆さんが知らないので、一般の人にも商店街のことをたくさん知ってほしい」と話します。
数日後、林編集長たちがお揃いのコートで訪れたのは西区にある琴似商店街です。
まずは、振興組合の事務所でのインタビュー取材から行います。
この商店街の特集を担当する林大地記者が注目したのが、琴似商店街のメインストリート、琴似・栄町通の「ロードヒーティング事業」。
琴似商店街振興組合の若本高史事務局長はそのいきさつについて「高齢化」をあげました。
「ツルツル路面を高齢の人が歩くのは、やっぱり難しい。この路面を解消するためにロードヒーティング事業になった」
2002年に商店街が独自に始めた取り組みですが、道行く人に聞いてみると、「市がやっているのかと思っていた」なんて答えも。
琴似・栄町通の1丁目から5丁目までのロードヒーティングは、電気代だけでひと冬2,000万円以上かかります。
それを商店街の店など、77店で負担しているのです。
琴似商店街振興組合の広部具之常任理事は「昔を知っている人間からすれば、ものすごいありがたいと実感できるけど、最近琴似に住んだ人とかは、当たり前になっている」と話します。
「まいど。」編集部は、こうした地道な地域貢献にスポットをあてようと、通りに出てさかんにシャッターを切っていました。
そして、こんな取材も…。
■【日本のスーパーに大興奮】オーストラリア人女性が"全種類"のキノコを買い占めた理由とは?