雪降りの朝の姿なのでしょうか、頭に雪をかぶりながらも、カメラに笑顔を見せてくれているようにみえますね。
3月に入って、エゾモモンガたちはいよいよ、繁殖のシーズンです。
みんなで並んでごはんを食べたり、すぐに仲間とくっついちゃったりして、ホントに〝平和主義者〟にみえるエゾモモンガたちですが、繁殖期になるとちょっとその行動が変わります。
オスのエゾモモンガは、メスがいる巣穴に行ってラブコールをするのですが、ほとんどの場合「ちょっと待った〜っ!」とばかりに、複数のオスのエゾモモンガが現れて、激しくかみつき合ったり、相手を木から落としたり、その争いに勝利したオスだけが、めでたくメスと結ばれるのです。
しかし中には、ほかにライバルがまったくいないのにもかかわらず、メスの巣穴に顔を入れたところを、「あんたなんか、イヤっ!」と、鼻をガブリ!とかじられてしまうようなオスもいます。
少しでも優秀な遺伝子を残そうとする動物たちの本能に、驚かされるばかりです。
エゾヤチネズミでしょうか、とってもかわいらしいですねー。
大きさは10センチ、重さは50グラムくらいかと思われます。
冬も冬眠せずに、雪の下にトンネルを作ってエサを探しています。
キタキツネが、雪に頭から真っ逆さまにダイビングして〝狩り〟をしますが、その標的の多くがこのエゾヤチネズミです。
エゾフクロウが、獲物をぶら下げている写真を見ることがありますが、その〝獲物〟の多くもまた、このエゾヤチネズミ。
何年か前に、数人のカメラマンとエゾモモンガが巣穴から顔を出すのを待っている間に、このエゾヤチネズミが姿を現しました。
普段はあまりエゾヤチネズミにレンズを向けることはないのですが、あまりにモモンガが姿を見せてくれないこともあって、みんなでエゾヤチネズミの〝撮影会〟になったことを思い出しました。
それまでは「なんだネズミか…」なんて言うこともあった友人も「よく見るとメチャかわいいね」なんて言いながらバシバシとシャッターを切っていました。