2025.03.14
深める池田さんは、「キツネに触っちゃダメだよとかは当然そうなんですけど、実はキツネに触るのってすごく難しいんですよ。触ろうとしたらさすがに人慣れしてても逃げる。なのでキツネ本体に触らないだけではなくて、キツネのフンの中にエキノコックスの卵が入ってるかもしれないというところが一番大事。まずはゴミの始末をちゃんとして、キツネを不必要に呼び寄せないこと」と話します。
また、キツネへの餌付けも問題だと指摘します。
「人にとってもキツネにとっても、いいことは一つもない。夏のキツネはすごく痩せ細って見えるので、かわいそうかなと思ってエサをやる人もいるし、冬で食べものがないだろうと思って良かれと思ってエサを置いていく人もいるんですけど、夏は換毛期で細く見えるだけで、冬も自分で十分エサは取れている」
なぜ餌付けをしてはいけないかというと、まず「エサをくれる人がいると覚えてしまうと、キツネがずっとそこに通うようになる」といいます。
キツネはフンをマーキングの代わりにしていくといいます。フンの中にはエキノコックスの卵が入っている可能性があり、これが直接の病原体となるので、人へのリスクが高まります。
また、キツネにもリスクがあります。エサがあるとキツネが集まってきますが、その中に疥癬(かいせん)という病気を持ったキツネもやってきて、ほかの健康なキツネに移してしまう可能性があるのです。
池田さんはエキノコックスについても、視覚的にも楽しく学べるゲーム開発に関わっています。設定がおもしろく、「エキノコックスになりきる」ゲームなんだそう…。
そんなボードゲーム「ECHINO!」については、別の記事でご紹介しています。
【「今からみなさんはエキノコックスです」どういうこと?!設定もルールも面白いボードゲームに挑戦】