「ゴールではなくスタート」

年間700万人もの観光客が訪れる小樽市。小樽市観光振興室の津田明宏日本遺産担当主幹は「日本遺産認定はゴールではなく、スタート」と話します。

日本遺産認定の先に目指すのは、観光地・小樽の課題と向き合うことです。

「課題として、今後は滞在型観光へ向けていく。宿泊していただき、地域の経済効果につなげていくのが重要」

北海道の「日本遺産」

日本遺産は現在国内で104件、北海道内で6件認定されています。

【小樽以外の北海道の日本遺産】
・江差町の「ニシンの繁栄が息づく町」
・函館などの「北前船寄港地・船主集落」
・「カムイとともに生きる上川アイヌ」
・北の産業革命「炭鉄港」
・標津町などの「鮭の聖地」

日本遺産の特徴について、マーケティング論が専門の、小樽商科大学、猪口純路教授に聞きました。

【日本遺産の特徴】
・文化遺産そのものでなく「つなぐストーリー」
・文化遺産の保存より「活用」

「認定取り下げ」の場合もある

日本遺産は認定されて終わりではありません。
文化庁は今年度から日本遺産に「点数制度」を設けました。

その結果、福岡県と佐賀県の文化財で構成される「古代日本の「西の都」~東アジアとの交流拠点~」が点数を取れず、「認定取り下げ」となりました。

太宰府天満宮以外への波及効果や地域住民の認知度の低さなどが指摘されたということです。
その代わりに小樽市が新たに認定されたということです。

地域全体で「遺産」を守り活用していくことが必要となってきます。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年2月10日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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