時には、マイナス20度を下回る気温になる、極寒の上川地方で、どうして暖房がないのに、野菜を育てられるのでしょうか。
上川農業試験場・精算技術グループの野田智昭研究主査が教えてくれます。
「ハウスの外張りが二重で、内張りがあるという構造になっている。ケールの周辺は2℃から3℃くらいあると思う」
ハウスは、外側は二重構造、内張りもあり、さらに、トンネルの中で栽培することで、日中に太陽で温まったハウスの内部を、極力冷えないようにしています。
そして新たな発見もありました。
「冬に栽培すると、ケール独特のえぐみ、青臭みが本当になくなる。甘みが本当に乗ってくるのも驚いた」
ケールは、寒さに負けないために水分を減らし、糖分を蓄積。その結果、サラダにしても、日本人の舌にあう野菜に仕上がったのです。
上川農業試験場は去年、『ゆきあまケール』としてブランド化。
今シーズンは葉物野菜が高騰するなか、暖房代ゼロで、流通経費も安い地元の"冬野菜"に、野田さんは、十分な競争力があると自信をのぞかせます。
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