『マイナ保険証』とも異なる、また別の”ひもづけの手続き”が必要になるなど、制度も複雑な『マイナ免許証』ですが…。
「1枚ですべて済むっていうのは楽」「更新にかかる長い時間も、オンライン講習が家でできるなら楽。警察署などで視力を測るだけならうれしい」
歓迎の声がある一方で、こんな懸念の声も聞こえてきます。
「情報漏えいのことを考えると、1つにまとめるのはこわい気持ちが強い」
「そのままでもいいのであれば、進んでマイナカードに紐づけようとはならない」
そもそもなぜ『マイナ免許証』を導入するかというと、政府が進める、保険証などマイナンバーカードを活用した行政手続きの「オンライン化」の一環なんです。
ただ『保険証』は、新規での発行は中止となりましたが、『マイナ免許証』については、情報を紐づけるかは、あくまでも任意であって、従来の『運転免許証』でも更新は可能です。
選択肢が広がることになるわけですが、『マイナ免許証』になれば、すべてオンラインで片付くというわけではありません。
優良・一般運転者の免許更新では、講習はオンラインで受けることができますが、視力検査や手続きなどは、これまで通り運転免許試験場や警察署へ行く必要があります。
また70歳以上の方は、これまで通り自動車教習所などに行き、高齢者講習を受ける必要があります。
『マイナ免許証』には表面上は免許の情報は記されていませんが、運転する場合は『マイナ免許証』で携帯していればOKです。
免許の情報に関しては、スマホなどのマイナポータル、もしくは今後使えるようになる専用アプリで表示することになります。
いまの免許証が引き続き使えることや、便利になる面も確かにあるものの、選択肢が増えるため、分かりにくさを伴うことにもなります。
『マイナ運転免許証』の運用が始まる3月までに可能な限り、素朴な疑問にも丁寧に答えてもらえるような、利用者が戸惑う場面を解消できる仕組み作りも大事になってくるのではないでしょうか。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年1月22日)の情報に基づきます。