2025.02.07
出かけるHBCアナウンサーの佐藤彩です。
温かい涙が頬を濡らす、という表現だとちょっと物足りないほど、いわば号泣で、映画を見終わった私の顔はぐしゃぐしゃでした。
自分の経験とリンクするように感じられて、涙のダムが決壊してしまいました。
こんなに涙もろかったのだろうか、と自分を疑いたくなるほどです。
切なくもあるけれど、愛が深くて素敵な作品でした。
もちろん感じ方は人それぞれですので、「泣ける映画です!」とは言い切らないですが、「中には共感と切なさに号泣しちゃった人もいる」と思ってみてください。
もともとこの作品は、作り手さんも演者さんも魅力的な方々の名前が並んでいて、予告編を見てずっと気になっていた作品でした!
脚本は坂元裕二さん。映画『花束みたいな恋をした』でオリジナルの映画脚本を書き下ろし、『怪物』ではカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した、世界の第一線で活躍する脚本家です。
『花束みたいな恋をした』を見た方は、恋人とうまくいっているときの様子も、ダメになっていくときの様子も、きっと「わかるわかる!」という共感の嵐だったのではないでしょうか。
となると、この作品もまた、心をえぐってくるのだろうか?とほんのり思ってはいました。
さらに、監督は塚原あゆ子さん。その手腕が光った映画『ラストマイル』を思い出しても、期待感しかなかったわけです。
そして、映画はその期待を見事に裏切らない!
私の心には、グサグサと心に突き刺さるものがありました。