オスがメスを追いかけているのでしょうか?
〝繁殖期〟のころに見られる行動かな?と思ってしまいました。
繁殖期になると、オスは、メスのあとをしつこく追いかけるのですが、メスは簡単にはオスを受け入れてくれません。
そのうちに「ちょっと、待ったぁ!」とばかりに、複数の別のオスたちが現れて、メスをめぐる争いになります。
普段はみんなでくっつきあって極めて平和的に過ごしていたエゾモモンガですが、この時ばかりは相手の手足や鼻といった、毛に覆われていないところを狙ってかみつくなどして、かみつかれた方は血を流してしまうこともしばしば。
例年であれば、そのような繁殖期は、早くても3月上旬くらいからなのですが、ことしは色々な動物たちの〝恋の季節〟が早まっているようにも感じます。
エゾモモンガの繁殖期も、例年にない早い時期にやって来るかも知れません。
「シマエナガなら、あっちにたくさんいたよー」なんて言っているみたいですね。
冬の間は、たくさんの群れで行動していたシマエナガですが、春の恋の季節に向けて、早々と〝お相手〟を見つけて、2羽で行動しているような姿を、最近見かけました。
札幌周辺でもドカ雪が降りましたが、その前までは、このまま春が来るのではないか?と思っちゃうほどの雪の少なさと暖かさだったので、すでにペアになって、どこに巣を作ろうか?などと〝物件探し〟をしていたシマエナガたちは、このドカ雪にとまどっているのかもしれません。
動物たちの行動を見ていると、ことしの春の訪れは、やはり早いようです。
皆さまは携帯でインスタを見るとき、音声をONにしていらっしゃいますか?
私は、通常OFFなのですが、なぜか「きょうの1枚」に選ばせていただいたこのお写真を見ているときに、音声がONになっていたわけで…。
雪が少なかった今シーズン(と思っていたら札幌でもドカ雪になちゃいましたが)、春めいた丘で、おそらくオスとメスのキタキツネが、じっと見つめ合っています。
そこに流れてきたのは、さだまさし さんの「シュウのテーマ」でした。
「北の国から」世代の私にはもう、2匹のキタキツネが、純とシュウ(宮沢りえ さん)とピッタリ重なってしまい、2人の切ない恋の物語を思い出して、胸がしめつけられてしまいました。
とはいえ、その理由で「きょうの1枚」に選んだと言うわけではありません。
キタキツネはもう〝恋の季節〟なのでしょう。
メスのキタキツネは独特の匂いを発するようになり、その匂いを嗅ぎつけたオスたちが、匂いを頼りにどんどん集まって来るのだと言います。
それなのに集まってきたオス達に対して、メスのキタキツネは走って逃げたり、それでも近づいてくると激しくかみついたりして、近くに寄せつけません。
メスはずいぶんと長い距離を逃げ回り、長い時間をかけて、最後まで残ったオスだけを受け入れるのだといいます。
「きょうの1枚」に選ばせていただいたお写真は、そんな〝過酷なラブストーリー〟が始まった瞬間なのかも知れませんね。