2025.01.28
暮らす家計を圧迫…2025年も値上げが止まりません。
すでに食品の値上げラッシュが始まっています。
連載「じぶんごとニュース」
大手食品メーカーの価格を調査する帝国データバンクによりますと、2024年は2月に、加工用トマトの不作で、ケチャップや野菜ジュースが値上げされるなど、あわせて1600品目の食品が値上がり。
その後、4月、9月、10月にも、1000品目を超える値上げがありました。
帝国データバンク情報統括部の飯島大介副係長が2024年の値上げの背景を分析します。
「当初は本体価格をそのまま上げる本体価格の値上げが多かったが、後半になるにつれ、特にしこう品・お菓子などを中心に、量を減らして価格を据え置いたり、減らしたうえでさらに値上げする動きがかなり目立った1年になった」
こうした動きは、節約志向の強まりで、思うように買ってもらえない中での苦肉の策が背景だといいます。
食品メーカーは、原材料費に加え、物流費や人件費も価格に転嫁せざるをえないところまで、追い詰められていると分析しています。
こうした中、1月は大手パンメーカーが軒並み値上げ。
山崎製パンは食パンや菓子パンなどを平均5.6%、ロバパンと日糧製パンも、それぞれ5%前後、価格を上げました。
今後も4月までに、冷凍食品やビール・缶チューハイなどあわせて6000品目以上が値上げされる予定で、2024年を上回るハイペースです。
帝国データバンクでは、2025年は現時点で約1万5,000~2万品目前後の値上げを予想しているということです。
こうした状況に頭を悩ませているのは、低価格が売りのスーパーです。