2025.01.30
育む重いソリをわざわざひいて、苦しい障害を越えさせる…そんなばんえい競馬を「かわいそう」という声が聞かれることがあります。
元々は、厳しい土地の農作業に勤しむ人たちの娯楽として誕生しましたが、第二次世界大戦後の「希望の光」となったのがばん馬。
農地を耕し、馬糞で土地を肥やしてくれる馬たちが、軍用化で激減していた当時…。
目標を失っていた馬産農家にとって、馬の需要が増えることがとても重要だったんです。
苦楽を共にしてきた馬の姿が現代のレースへと受け継がれ、大切な北海道遺産として、その迫力と、開拓の礎を私たちに伝えてくれています。
サラブレッド(軽種馬)は速く走ることに特化して改良されてきたのに対し、ばん馬(重種馬)は昔から農林業などで重いものを運搬する際に活躍していた大型の馬で、牽引力が強いことが特徴です。
体重で比較してみると、サラブレッドは500キロ前後、ばん馬は約1トンと約2倍もの大きさ!
近くで見てみると、その体の大きさに圧倒されること間違いなし。
ばん馬の頭の大きさだけでも、4歳児の身長くらいの大きさがあります。
帯広競馬場内にあるふれあい動物園にもばん馬がいるので、ぜひ近くで観察してみてくださいね!