あま~いパプリカ!食べられなくなる…?

林さんのお店「コローレ」でも人気のパプリカ。
甘みが強いのが特徴です。

このパプリカを作っているのは訓子府町の齋藤邦子さん(70)。
でも、子どもたちは農業を引き継ぎません。

24年前に持っていた大部分の農地をすでに他の農家に売りに出し、現在はハウス1つで野菜を作っています。

「やることやった。もう目いっぱいやったっていう感じ」

両親の時代と合わせて80年ほど農業を営んでいましたが、自分の代でやめることを決意しました。

「今の若い人は、もともといろんな知識を持っているだろうから、北海道のものを残してほしいと思う、私たちは。いいところだから」

道内では、1990年におよそ9万の農家や法人がありましたが、去年にはおよそ3割の3万2000まで減少しています。

高齢化や労働力不足、そして農産物価格の低迷などが離農に拍車をかけます。

長男が農業を引き継いだ大空町のレタス農家の江口さん。
GPSやドローンを導入し、より効率的に野菜を作れるよう試行錯誤をしています。

直接販売をしているので、物価上昇分は価格に上乗せできていると言います。

父親から代表を受け継いだ江口龍一さん(36)は、「自分で取り引きすることで評価されたり、おいしいと言ってもらえるのが一番やりがいを感じる。悪いところも指摘してもらえるので、それが勉強になる」と今のやりがいを実感しています。

野菜ソムリエプロとして農家とも消費者とも向き合う、コローレ代表の林菜々子さん。

「作っている人にしか分からない苦労を私たちが知る機会がほとんどなくて、話すからこそ気付かされることも結構ある」と話します。

だからこそ、地元の野菜がどんな思いで作られているのかも含めて伝えることで、地元の人が、おいしく食べて地元の野菜を守れるきっかけを作っていきたい。

「地元の人が地元のものをたくさん食べておいしいと思ってもらえるよう手伝いたい」

「架け橋」として、林さんは自分の役割をそう考えています。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年11月25日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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