2024.12.29

育む

日本一になった動物園で“その辺にいる”キタキツネを飼育するワケ…「伝えるのは、命」もっと深く楽しめるポイントを獣医師ママライターが解説|【北海道・旭山動物園の楽しみ方/後編】

旭山動物園を募金で応援!【あさひやま“もっと夢”基金】

旭山動物園では2007年に「あさひやま“もっと夢”基金」やサポーター制度を設立し、施設の整備費用や新しい動物を迎える費用に充てています。

2024年3月現在で、これまで集まった募金額の合計は、なんと約29億円!

2022年にオープンした「えぞひぐま館」や2012年にできた「北海道産動物舎」もこの寄付金によって建てられました。

動物たちが快適に暮らせるように施設を整備するだけでなく、絶滅危機にある動物たちを繁殖し、動物種の保存を考えていくことも旭山動物園の重要な役割のひとつです。

微力ながら私も、旭山動物園の動物たちが豊かに暮らしていけるように願いを込めて、4歳の息子と一緒に募金しました。

第2こども牧場の近くには、旭山動物園で活躍していた動物たちが眠るどうぶつ慰霊碑も。

2023年度には、22頭の動物たちが亡くなりました。
慰霊碑の近くには、亡くなった動物たちがパネルで紹介されています。

きちんと死因を追及し公開しているところも、旭山動物園らしいなと感じました。

旭山動物園を訪れた際には、今は亡き動物たちにも思いを馳せ、そっと手を合わせてみてはいかがでしょうか。

動物たちのことを正しく知り、命の尊さを学ぼう!

今回は後編として、命の尊さを伝える旭山動物園の魅力についてご紹介しました。

旭山動物園では「伝えるのは、命」という理念を掲げ、自然保護活動にも力を入れています。

動物園は、遠足や家族のお出かけの定番スポット。旭山動物園はさらに全国的にも有名な観光スポットでもあります。

だけど、「可愛い動物たちを見て楽しむ場所」だけにしておくだけじゃ本当にもったいない!

ぜひ動物たちの生態や、本来暮らしている場所の環境や現状などなど…もっと深く、たくさん、知ることのできる場所としてもっともっと楽しんでいただけたら幸いです。

ぜひ子どもたちと一緒に、旭山動物園を満喫してくださいね!

【旭山動物園】

〈入園料〉
大人1,000円(旭川市民は700円)/中学生以下は無料

〈2024年の開園時間〉
冬期(11/11〜12/29):10時30分〜15時30分(最終入園15時)
年末年始休園日:12/30〜1/1

〈2025年の開園時間〉
冬期(1/2〜4/7):10時30分〜15時30分(最終入園15時)
夏期(4/26〜10/15):9時30分〜17時15分(最終入園16時)
夏期(10/16〜11/3):9時30分〜16時30分(最終入園16時)
冬期(11/11〜12/29):10時30分〜15時30分(最終入園15時)

〈2025年の特別開園期間〉
2/8~2/10:10時30分~20時30分(最終入園20時)
8/10〜8/16:9時30分〜21時00分(最終入園20時)

所在地:〒078-8205 北海道旭川市東旭川町倉沼11-18
電話番号:0166-36-1104
アクセス:旭川駅から路線バスで約40分/札幌中心部から車で約2時間
公式HP:https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/

***
文:MERI
1991年生まれ、1児の母。東京都出身、2016年より北海道に移住し現在は安平町在住。
牛と馬の産業動物獣医師として勤務したのち、ライター&カメラマンに転身。動物やペットに関する記事を多数執筆。大学時代には馬の飼養管理を担当しながらアニマルセラピーの研究を行う。動物に関する豊富な知識と経験を生かし、動物とのふれあいを積極的に取り入れる子育てを実践中。

編集:Sitakke編集部あい

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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