北海道のあす13日(木)の天気と、週間予報を、HBCウェザーセンターの児玉晃(こだま・あきら)気象予報士がお伝えします。
11日(水)から、上空の寒気と冬型の気圧配置が強まり、大雪になっています。
こちらの図は12日(木)午後4時までの24時間に降った雪の量です。夕張で52センチでした。12月としては6年ぶりの大雪になりました。
大雪の原因は「風」です。まずは風向き。昨日から西北西の風が続き、日本海で発生した雪雲が石狩湾から次々に石狩北部から南空知に流れ込みました。新篠津や岩見沢でも30センチくらいと多いですよね。そして風の強さです。海岸部は強く吹きますが、夕張周辺は風が弱かったんです。
そうなると、強い風に乗って流されてきた雪雲が、夕張周辺でとどまってその雪雲から雪を落として、局地的なドカ雪になったんです。札幌でも13センチ降って、道央ではこの冬一番の大雪になりました。
今後も大雪が続き、注意が必要です。これからあす夕方までの24時間予想降雪量を見ると、道北や空知地方でさらに多いところ30センチの雪が降ります。夕張や岩見沢、美唄周辺、幌加内町や音威子府村周辺で雪の量が多くなるでしょう。札幌は雪の峠は越え、5センチ前後です。
では、あす13日(金)の天気と気温です。日本海側を中心に大雪や吹雪に注意して下さい。寒さが続き、最低気温は北見で‐16度まで下がります。最高気温は0度前後で、稚内は‐5度でしょう。
あす朝はこの冬一番の寒さです。暖かくしてお休みください!
では、あすの時間ごとの天気。道央・道南からです。
札幌や函館、浦河の雪は弱いですが、小樽や倶知安は雪が降りやすく、あす夕方までに10~20センチの雪が降るでしょう。江差はふぶく時間がありそうです。
道北・空知です。
断続的に雪が降り、風も強まるでしょう。内陸では広く10~20センチの雪があす日中にかけて降りそうです。地吹雪による見通しの悪さにも注意して下さい。
道東・オホーツク海側です。道東は晴れて空気の乾燥が続きます。オホーツク海側は雲が広がり、枝幸は雪が降りやすいでしょう。朝は内陸で‐10度を下回りそうです。
1か月予報が発表されました。全道的に寒くて、日本海側で雪が多くなりそうです。この先も冬型の気圧配置が強まり、冬将軍と北海道くんが仲良くしていますが、冬将軍が何度も北海道にやってきては長居します。冬型の気圧配置が強まると風も強まり、荒れた天気が多くなります。昨シーズンの年末年始は道内割合穏やかでしたが、今シーズンはちょっと注意が必要ですよ。年末年始にかけても除雪の回数が増えることになりますが…
では、週間予報。日本海側とオホーツク海側からです。
14日(土)は雪が弱まりますが、除雪作業中の事故などに十分注意して下さい。15日(日)以降は道北や空知、後志を中心に雪が降り、厳しい寒さも続きます。
つづいて、太平洋側です。日曜日は道南方面で雪が降り、軽い雪かきが必要になりそうです。来週にかけて気温は平年より低くなるため、暖かくしてお過ごし下さい。
では、札幌圏のあすのポイント予報です。
石狩や江別方面で雪が降りやすいですが、札幌市内は昼頃を中心に時折弱い雪が降る程度でしょう。風は弱まりますが、寒さが続きそうです。
では、あすの札幌です!朝昼晩の天気をもんすけでお伝えします!
寒いのでもんすけはダウンジャケットを着ています。あすも真冬の防寒対策が必要です。雪はうっすら積もる程度ですが、今日降った雪が踏み固められて路面は圧雪、ツルツルになるので、足元に気を付けて下さい。
文・イラスト: HBCウェザーセンター 気象予報士 児玉晃
HBCテレビ「今日ドキッ!」の番組内でも独特(?)なイラストを使って天気をお伝えしています。
HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設!予報士のゆる~い日常も見られますよ。
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
天気予報のほか、天気に合わせた服装の選び方のヒントなど、HBCウェザーセンターの気象予報士が暮らしに役立つ記事をお届けしています。
※12日午後5時時点の情報です。最新の気象情報は、HBCウェザーセンターのホームページなどでご確認ください。HBCは気象庁の認可を2001年に得て以来、民間気象会社の一つとして「HBCの独自予報」を発信しています。