2024.11.26

暮らす

「10mの風は感じない」が町民あるある?厄介者が最大の資源になる道しるべは

えりもに新しい風を

風力発電を地元に供給するためには送電線などの整備も必要になるため、スズキさんは、すぐに現状を変えることは難しいと考えます。

しかし、あきらめるわけではありません。

「風車とはどういうものかという教材で、中学校の理科の時間で勉強会をやってもいい」

えりも町で風を浴びたスズキさんは、子どもたちの勉強会や観光客のための資料を準備しようと意気込んでいます。

そんなスズキさんに、24年越しに取材したHBCウェザーセンターの近藤肇アナウンサーがたずねます。

「えりも岬にあるといいもの、アイディアありますか?」

「えりも岬にどれだけエネルギーがあるか知るのが大事。常にデータを見られる場所があるといい」

デンマークから風のまちを訪れたケンジ・ステファン・スズキさん。
80歳にして、えりもに新しい風を吹かせようとしています。

風は無料で無限の資源、企業や住民みんなにとってメリットのあるやり方を議論して見つけていくことが必要です。

ケンジ・スズキさんは、来年の春もう一度えりもを訪れて、勉強会を開きたいと話していました。

デンマークの風力発電に興味を持った子どもがいたら、スズキさんは日本からの旅費を出してもいいと話しています。

デンマークでできたことは、きっと北海道でもできるはず。その未来に思いを託します。

文:HBC報道部 
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年11月6日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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