2024.11.26

暮らす

「10mの風は感じない」が町民あるある?厄介者が最大の資源になる道しるべは

「知らないうちにポンポン建っちゃう」

スズキさんはえりも町長のもとを訪れました。
デンマークでの風力発電の取り組みを町長に紹介する、それが今回の表敬訪問の目的です。

「10メートルの風が1年間に270日、そんなに吹いてるのかと。デンマークで10メートルの風が吹く日はない」

スズキさんが話すと、大西正紀町長は「町民は10メートルくらいの風なら吹いてる感じがしない」と応じます。

町長も、町民から厄介者扱いされていた風が資源になり始めて、それをうまく活用したいと思っているといいますが…

大西町長からこんな一言が。

「風車の設置には、一切町が関わっていない。風車を建てる場所はほとんどが民間の土地で、町が知らないうちにポンポン建っちゃうんです」

実は、えりも町の風車は本州の会社などが民間の土地を借りて建てているものがほとんど。電気を売って得た利益も、地元へ十分に還元がされていないといいます。

町は3年前、風車を建てる事業者に届け出などを義務付ける条例を制定しました。

しかし、すでに建っている風車や、条例制定より前に国から認可を受けた風車を規制することはできず、町として設置に十分に関与できていないのが現状なんです。

一方デンマークでは、風力発電の電気を売って生まれた収入の一部が地元の住民に還元されています。

「風はあるんだけど知識がない」

大西町長がそんな「自虐」を言うと、スズキさんが一言。

「だからみんなで勉強しましょう」

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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