2024.11.26

暮らす

「10mの風は感じない」が町民あるある?厄介者が最大の資源になる道しるべは

「こんな風初めて」

「えりも岬は絶対来たいと思ってた。やっと夢がかなった」

えりも岬にやってきたスズキさんは感無量の表情でこう話しました。

スズキさんは、えりも町が強い風の吹く地域だと知っていましたが、これまでなかなか訪れる機会がありませんでした。

しかし80歳の今…体が動くうちにと意を決してやってきたのです。

「すごい風だ、びっくりしちゃう。風車の仕事30年やっててこんな風初めて」

えりも岬の年間平均風速はおよそ8メートル。
10メートル以上の風が吹く日が年間270日ほどあります。

「こんなに風が吹いてるなんて想像つかなかった。うれしい。自然の宝庫」

えりも町には今、風車が60基ほどあります。

さらに、さらにその約100倍の発電ができる風車を建てようというプロジェクトが、関西と関東の会社によって進められているということです。

えりもに恩恵をもたらす風について、町民に話を聞いてみると…

「屋根が飛んだり停電になったりする」

「風が吹きすぎると波が立って漁に出られない」

なんていう声も。
再生可能エネルギーになることはわかっていても、「厄介者」だという実感はぬぐい切れないようです。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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