2024.11.29

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【レポ】映画『正体』横浜流星さん演じる役に「心がえぐられる」「涙が止まらない」11月29日(金)公開

原作の染井為人さんが映画に寄せたコメントには、「感無量です。ぼくが描かなかった部分をあえて主軸に置いていて、映画『正体』は小説『正体』のアンサー作品だと思います」との言葉がありました。

小説ではどのような描き方だったのかとても気になって、後日、原作本も買って読んでみました。

染井さんのこの言葉は、読み終えるととてもしっくりきました。染井さんが込めたメッセージは、ちゃんと映画を見ても伝わりました。

©2024 映画「正体」製作委員会

600ページ以上の原作を映画にするのに、ものすごくよく練られた脚本だと感じました。原作を読んだ方にこそ、ぜひそのアンサー作品である映画を見てほしいです。

そして、本の世界でイメージしていた別人たちになっている逃亡犯は、映像化してもちゃ
んと5つの顔を持つ人物として存在しているわけで、その横浜流星さんのなりきる姿にも
ハッとすると思いました。
「演じる」ではなく、役を「生きる」横浜流星さんを目撃してほしいです。

得意のキレのあるアクションシーンにも目を奪われますし、何と言っても、あの美しい涙
と表情をぜひ大きなスクリーンで見てほしいです。
愁いを帯びた心の闇、葛藤が見事に表現されていて、これは、横浜流星さんの代表作を目撃している、という気持ちにもなりました。

©2024 映画「正体」製作委員会

「天使の梯子(はしご)」という現象をご存じでしょうか。

くもっていたと思ったら、雲の隙間から太陽の光がさっと地上に差し込む、あの空の様子です。

光が、やんわり見えたり、でもやっぱり隠れたり、一気に暗い方へいってしまったり、逆に明るく強い光が見えたり…。
出会う人たちとの交流で希望が見える、でもやっぱりまた逃げないといけない状況がやってくる…。

感情がうごめく感じが、空から注ぐ「天使の梯子」のようにも思えて。
光の行方が、物語のどっちに傾いていくか、見ているこちらの心の動きもリンクしていくような感覚でした。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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