HBCアナウンサーの佐藤彩です。映画『正体』の試写会に参加しました。
心が震える感覚。後半は涙があふれて止まりませんでした。
演じるではなく、役を「生きる」横浜流星さんの代表作となる作品を目撃した気持ちで
す。
アカデミー賞にノミネートしてほしい、そんな気持ちです。何の権限もないですが。笑
よく「泣ける映画」と言われる作品があります。心がひらけていくような感覚の感動があ
って涙があふれることもありますし、切ない思いに涙することもあります。
誰に、どうやって感情移入しているかにもよるかもしれませんし、映画を見て泣くかどうかというのは、もちろん人によるものですよね。
みんなに「泣ける映画だ」と言ってしまい、期待と違ったと思われるのも残念なので、「私の場合は」と付け加えますが、ドンピシャで横浜流星さん演じる鏑木の想いが胸に突き刺さり、後半、涙がどんどんあふれてきて止まらず、顔がぐしゃぐしゃになりました。
心が震える感覚、というか、心がえぐられていく感じがあって、がっつり感情が揺り動かされたわけです。
鏑木は、なぜ逃亡犯になったのか…。
その理由も、その正体も、たどり着く真実も、きっと胸に刺さると思います。
どのような展開になっていくのかというミステリー要素にドキドキしながら見守る、とても見ごたえのある時間でした。
なぜこんなに残虐な事件が起きてしまったの?
どうして逃げているのか?
でも、真実はきっとこうなのでは?
さまざまな心の動きがありますが、映画を見ていて思ったのは、日々人と出会って接していくなかで、自分の感覚、直感は信じていいのではないか、ということ。
自分以外の人が見ているその人の姿よりも、自分自身が見たその人の姿の方が、きっと正
しくて、それでいいのではないか、って。自分の感覚を信じてみたくなりました。
もちろん、残念ながら世の中だます人もいるので、人はわからないものです。意図的じゃなくても、信念とずれてしまったことで、嘘が通ってしまうこともあります。
でも、ただただ誠実に生きている人もいるわけですし、自分の感じた「信じる」感覚を貫いてもいいのかな、とも思わせてくれる作品です。
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