2024.11.22

出かける

クリスマスの恒例行事に…札幌発、親子で観に行ける“生の舞台”バレエ「くるみ割り人形」の魅力

観る側だけではない、出る側のためにも…

2011年から続く、「くるみ割り人形」の舞台。
バレエを観る人の裾野を広げるという意味も大きいのですが、実はもうひとつ、大切にしていることがあります。

それが、「ダンサーの活躍する場を作る」こと。

今回の舞台では下は10歳、上は50代まで総勢100人以上が躍動します。

桝谷博子さん)
やっぱり舞台という目標があるというのはとても大切です。そういう輝く場所を目指して頑張れる。
その機会をダンサーに作りたい、北海道で作りたいという思いがあります。

今回舞台に立つメンバーの多くは北海道で暮らすダンサー。
子どもたちの中には、かつてこのクリスマス公演の「くるみ割り人形」を観劇したことをきっかけにバレエを始めて、この舞台に上がることを夢見て練習に励む子も少なくありません。

今回、親子鑑賞の回でクララの役を務める齋藤楓さんもその一人。

5歳のとき、初めてバレエの世界に触れたのが、この「Farewellのくるみ割り人形」でした。

齋藤楓さん)
きれいな衣装を着て、舞台でキラキラと輝いているダンサーの方々の姿を観て、「私もこんな風に踊りたい!」と思ったのを今でも覚えています。
終わったあとには「金平糖の精」を踊っていた、桝谷まい子先生と写真を撮っていただいたこともとても嬉しかったです。

そんな桝谷まい子さんと、今回同じ舞台に、同じ役でバトンを渡すこととなる齋藤さん。

2度目に観た「くるみ割り人形」の上演後、桝谷まい子さん・清水健太さんと記念撮影をした齋藤楓さん(当時6歳)

齋藤楓さん)
すごく光栄だし、 小さいころから何度も観ていたFarewellの舞台に、ずっと憧れていたクララ役で出演することができ、本当に夢のようでうれしいです。
お客様に舞台を楽しんでいただけるよう、日々の練習を頑張ります。

清水健太さんは、こうして、バレエを習う子どもたちが頑張る姿にプロとしても刺激を受けているといいます。

清水健太さん)
舞台にあがるダンサーも下は10歳から参加しているのでそういう舞台は一体感があります。これがとてもうれしいです。
プロばっかりだったら当たり前のことだけど、子どもたちもそれぞれ責任を持ってやっているというのを感じると、僕らも頑張らないとと力をもらえます。

桝谷まい子さん)
実は北海道出身のバレエダンサーは少なくないけれど、バレエ団もない、活躍する場がどうしても少なくて外に出ていってしまうんですよね。
ほかの仕事をしながら、子どもたちに教えながらやっぱりバレエが大好きだからと続けている人がいる。バレエ団に入るっていうのはやっぱり一握りの人たちだとそうじゃなくてもそうやって大人になってからでもこれを続けられるっていうことが幸せだなっていう人たちの集まりなのでそういう人が報われる環境が地元の北海道でも整っていければいいなと思っています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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