2024.11.15

暮らす

「おこづかいで買えますか?」小学生ファンが最後のお礼…土方歳三の記念館が終幕

土方歳三にまつわる品々を展示する、北海道函館市の「土方・啄木浪漫館」が、ファンに惜しまれつつ10月31日に閉館しました。

新選組・鬼の副長、土方歳三の愛刀として知られる「和泉守兼定」。

展示品は、同じ刀鍛冶が作った日本刀です。

函館市の土方・啄木浪漫館にある1300点以上の資料を集めたのは、土方ファンでもある佐藤豊館長です。

2004年には、自ら土方歳三を演じました。
そのときには「土方が『あなたは俺の生まれ変わりだから、ぜひ記念館をやってくれ』と夢に出た」と話していました。

そんな夢のお告げで開館してから25年。

建物の老朽化と、佐藤館長が経営する会社の倒産が原因で、10月31日で閉館することになりました。

札幌市からも小さなファンが駆けつけました。小学生の井手結天さんです。

「ここを作ってくれてありがとうございます。ここで私は土方歳三が大好きになった」

結天さんがここを初めて訪れたのは5月。

その後、浪漫館が閉館することを知り、「おこづかいで展示品を買うことはできますか」と手紙を出していました。

土方歳三の記念館が閉館…「おこづかいで買えますか」小学生から届いた手紙【函館】

佐藤館長は資料が散り散りにならないよう、一括して売却することを望んでいます。

「土方歳三みたいに、パッと終わるのもいいんじゃない」

展示品の行方はまだ決まっていませんが、浪漫館は多くの人に土方歳三の魅力を伝え、静かに幕を下ろしました。

文:HBC報道部 
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年10月31日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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